旅の苦労は金で買え

もう人生も折り返しだし、若いころできなかった一人旅の苦労を買ってでもしてみた記録とか

お勧めエジプトの散歩道:ルクソール神殿からカルナック神殿に向かう参道

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カルナック神殿西側外壁近くの村にて。

カルナック神殿の第10塔門近く。

参道の両側にはスフィンクスが並んでいますが、観光用に整備されていない場所では、こんな感じ。

雑ですww

もうずいぶん前になります。

2011 年にルクソールに 1 週間程滞在しました。ちょうど”アラブの春”真っ最中の頃で、カイロでデモが頻発しており、観光客が激減していたころです。ルクソールの宿に連絡を取ったところ、こんな田舎町ではデモなんて起きてないから大丈夫とのことでドーハ経由でルクソール空港へ。

このときのルクソール滞在はとても刺激的で面白かったのですが、今回はルクソール神殿からカルナック神殿に向けてスフィンクス参道沿いに歩いた思い出を、記憶をたどりながら。

どんなガイドにも、以前はルクソール神殿からカルナック神殿までつながるスフィンクス参道があったと書かれていますが、実際にたどってみた方は少ないかもしれません。

ガイドでよく見るルクソール神殿の前庭の景色はこんな感じです。奥に見えるのがルクソール神殿。奥から手前に続く参道が、以前はカルナックまでつながっていたとのこと。参道の両サイドにスフィンクスが並んでいます。

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これをさらに引いて遠くから見ると、こうなっています。一番奥が、同じくルクソール神殿。参道とスフィンクスを修復しているのがわかります。

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2011年の写真なので、いまはもしかすると修復が完了しているのかもしれないです。

で、くるっと180度振り返ってカルナック方面を見るとこんな感じ。参道を横切る道路があったりします。写真を見ていただくとわかりますが、”発掘”なので掘り返すわけで、周辺よりも参道のほうが一段低くなっています。

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 修復中の参道に降り立つとこんな風景。クソ熱い。

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 これはロバ?馬?人は全くいない。

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遠くに2つの門らしきものが見えると思います。右側がカルナック第10塔門。左側がカルナック内部にあるオペト神殿に続門。まずは第10塔門方面に向かう。

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参道は一直線ではなく、途中T字路に。カルナックに向かって右に進むと非公開の「ムト神殿」があり、その先に第10塔門があります。

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ムト神殿正面に到着。事前情報通りClosed です。でも、今は公開されているようですね。カルナック神殿のチケット売り場で買えるそうです。

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中を覗き込んでいると、おじさんが出てきて空けてくれる。英語が一切通じないから理由はよくわからないww。罠か?罠なのか?

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いわれるままに中へ。荒れ果てた内部。

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手もとにはなぜかムト女神の写真が一切無く、セクメトだらけ。 

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「写真撮らせてよ」とお願いしたらポーズをとるおじさん。なぜこっちを見ない?

ww

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ハトホル。

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ここ、崩れ具合がいい感じで、結構長居してしまいました。帰り際、おじさんに3ポンド(当時で120円位か?)渡した記憶があります。

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ムト神殿を出て、正面がカルナックの第10塔門。両脇のスフィンクスは、ルクソール周辺よりも大きいけど、損壊が激しい。

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修復された姿はこんな感じ。立派です。

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第10塔門に到着。当然ここからは入れません。

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仕方がないので参道を途中まで引き返し、カルナックの周壁を西側に回り込むように進む。正面に見えるのはオペト神殿近くの門。ここも両脇にスフィンクスがありますが、参道はすでにアスファルトで舗装してあって、修復はできないだろうな。。。これじゃ。

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この辺までくると、スフィンクスの扱いもザツですww

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この門の奥がオペト神殿。当然入れない。仕方がないので左側に回り込む。

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ところで、この名も無き門の内側は、装飾がきれいに残っていてすばらしい。

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壁沿いにさらに進むと。

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カルナック大神殿の駐車場に到着。

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 というわけで、時間があればタクシーや馬車を使わず、のんびり参道を歩くのもよいです。うるさい物売りもいないので、ゆっくりできます。

途中ルクソール博物館の裏を通ることになるので、例えば一人旅ならば以下のようなコースがお勧めでしょうか。

ルクソール神殿(1.5 H) - 参道(0.5H) -カルナック神殿(2H)- ナイル川沿いにルクソール神殿方面へ(0.5)- ルクソール博物館(1.5H)

途中、適当に食事したり休憩したりしながら、の~んびり歩いて1日って感じでしょうかね。早めに宿に帰って、シャワー浴びて翌日に備えましょう。