旅の苦労は金で買え

もう人生も折り返しだし、若いころできなかった一人旅の苦労を買ってでもしてみた記録とか

日本円からメキシコ ペソ への両替は Visa デビッドが手軽でお得

日本円からメキシコペソへの両替について、より良いレートで両替するためにはどうしたらよいか?

さまざまな Blog や Youtube でよく言われているのは以下の通りです。

  • 日本で両替しない
  • メキシコの”両替所”を使用しない
  • クレジットカードのキャッシングを利用する

では、はたしてどれくらい違うのか、実際に現地に行く機会があったので検証してみました。

2022年12月16 時点で、メキシコペソの為替レートは以下の通りでした。

  • 1ペソ = 6.9 円(1 円 = 0.14 ペソ)

MXNJPY=X

一方、同日のメキシコシティ ターミナル 2 にある両替所でのレートを見てみると以下の通り。

円→ペソ(Buy):1ペソ = 7.7 円(1円=0.13 ペソ)

ペソ→円(Sell):1ペソ= 4.7 円(1 円 = 0.21 ペソ)

メキシコシティ空港 Terminal 2 の両替所でのレート(2022年12月16日時点)

1万円で比較すると以下の通り100ペソ(約700円)程度の違いが出ます。

  • 為替レート:1400 ペソ
  • 両替所:1300 ペソ

700 円というと大したことが無いように感じますが、10000円のうちの700円なので、7 % 近くの手数料がとられていることになります。当然、両替額が大きければ大きいほど、手数料は増えます。

仮に 4000 ペソが手元に欲しい場合、

4000 / 0.13 = 30769 円(為替レート換算で 28571円)

を日本円で支払う必要があります。為替レートとの差は 2198円となります。

 

一方、Visa デビッドを使用した場合は以下の通りです。

今回、私は、メキシコシティ空港 の Terminal 2 にある Citybanamex の ATM を使用し、4000 ペソを引き出しました。その際の明細が以下の通りです。

Citybank で 4000ペソを両替した際の明細

引き出し額 4000 ペソに加えて、Commission Fee 26.50 ペソ、Tax 4.24 ペソ計 30.74ペソ)が加算されていることがわかります。これはATM利用1回あたりの手数料です。

今回、私が使用したのは Sony Bank の Visa デビッドなのですが、Sony Bank には外貨預金口座があります。しかし残念ながら メキシコペソには対応しておらず、その場合は日本円口座からの引き出しとなり、手数料がかかります。

海外利用時の手数料| Sony Bank WALLET(Visaデビットカード)|MONEYKit - ソニー銀行

Sony Bank Visa デビッドの手数料

引き出し額にかかわらず、事務処理経費 1.79 %/回 に加えて、海外ATM手数料 220 円/回 が必要です。現地ATM設置期間利用手数料とは、先の 30.74 ペソのことです。

つまり 4000 ペソを引き出した場合の手数料の合計は、

  • 事務処理経費 1.79 % =  73.15 ペソ = 497 円
  • 現地ATM設置期間利用手数料 = Citibanamex の Commission Fee+ Tax = 30.74 ペソ = 212.106 円
  • 海外ATM手数料 220 円

計 929円 = 134.6 ペソ

となります。

つまり 4000ペソを手に入れるために、約134.6 ペソの手数料を払ったことになります。手数料率に換算すると約 3.5 % 程度になります。手数料率は、引き出し額が多くなればなるほど低くなります。

これらからわかることは以下の通りです。

  • 空港の両替所は、両替の総額が低額(10000円程度)であれば Visa デビッドよりもお得。なお、手数料は両替額に比例して増える。
  • Visa デビッドを使用する場合、1回あたりの手数料は Visa デビッドの 事務処理経に大きく依存する(Sony Bank の場合 1.79%)。
  • Visa デビッドを使用する場合、引き出し回数を抑えることで手数料率を抑えることができる。

実際のところメキシコでどの程度現金を用意すべきかといえば、ビジネスか旅行かによって変わります。

ビジネスの場合、必要最小限の現金があればよいと思います。大きな都市ではUBERやDIDIが使えますし、メキシコシティの移動に便利なメトロカードを購入する際も(大き目のバスターミナルであれば)クレジットカードが使えるので、正直現金を使う機会は少ないのではないかと思います。100 ペソ(700円程度)もあれば、ちょっと屋台でタコスを買ったりビールを飲んだりするのには十分です。

一方、「旅行」の場合は少し変わるかと思います。

クレジットカードが使えない(いや使えたとしても使いたくない)シチュエーションが多くなるので、ある程度の現金が必要になるかと思います。

ADO や Orient などの各種長距離バスのチケットや各種遺跡、国立公園、博物館等の入場料は完ぺきにクレジットカードが使えます(数年前までは使えないところが多かったようですね)。

なんなら、遺跡内の露店の土産物屋でさえもクレジットカードが使える場合があります(当然怖くて使いませんがw)。

それでも、ちょっとした商店で買い物することもあるでしょうし、UBER 等が使えない地域でタクシーに乗らざるをえないこともあるでしょう。街をのんびり歩いていると、思わぬ掘り出しものをみつけて買いたくなることもあるはずです。私は何度も地元の雑貨屋で買い物をしました。

私は個人旅行で 10 日間かけてメキシコシティメリダ、ビジャエルモサを訪れ、各種遺跡を見て回りましたが、4000 ペソ程度は現金で持っていたほうが支払いの選択肢が増えるので何かと便利かなと感じました。