旅行会社が主催するツアーって、プロが練りに練ったプランが反映されているものです。なので、初めて訪れる土地は、ツアー会社の工程表を参考にすることがとても多いです。この距離はこの程度で移動できるのか。。。とか、ここを先に見たほうが効率が良いかとか。2019年にはカイロの新博物館がオープンするので、それに合わせて再びエジプト旅行を計画しているのですが、ついでにアブシンベルにも行ってみたくなったりして、昔参加したツアーの工程表を引っ張り出して確認しています。これがまた結構楽しくて。。。w
生まれて初めてエジプトに訪れたのは、HISが主催するツアーでした。2006年7月に催行された「決定版!エジプト周遊 8日間」というもの。当時は1ポンド20円と、現在のの5倍!でした。
押し入れから当時の工程表が出てきたので掲載しておきます。
この工程表を見返してみて驚きましたww 何がすごいって、アレキサンドリアが入っている!ww 今、同様のツアーを探しても、8日間でアレキサンドリアまで入っているツアーなんてみつからないです。強行すぎるもんww
値段は確か17万程度じゃなかったかと。。。私は一人参加だったのですが、一人部屋代金が追加1万円と、かなりお値打ちだった記憶があります。
当時の思い出を工程順にたどってみます。
1日目
15:30 成田発(MS965)- 23:50 カイロ着
空港到着後、25ドルの団体エントリービザを購入しました。当時のビザは切手のようなもので、舐めて貼り付けましたが、後年改めて個人でエジプトを訪れたときは15ドルで、かつ「シール」だったのには驚きましたw というか、舐めても舐めても張り付かないのでどうしたもんかと思ったら、スタッフがおもむろにシートをはがして貼り付けてくれましたw 左が以前で、右が現在。
宿泊したのは3大ピラミッドにほど近い Movenpick Resort。このホテル、今はもうないみたいですね。というか、Cairo Pyramid Hotel という別の系列のホテルに変わっているようです。深夜の到着にもかかわらず、ホテルでは結婚式の準備をしており、スタッフがバタバタしていてなかなかチェックインできなかった記憶があります。
2日目
AM ピラミッド、スフィンクス観光
いやー初めて見たピラミッドは、さすがにしびれました。そのでかさに圧倒されました。
このツアーではクフ王のピラミッドの内部に入ることができました。内部は、一度入ればもういいかなぁ~的な印象です。他のピラミッドはバスを降りて10分程度の写真休憩があっただけ。スフィンクスには 30分くらいの説明&撮影タイムが確保されていたかな。今になって写真を見返してみても、当時の感動がよみがえります。その後何度か見てるんですけど、初回のインパクトにはかなわないですよねぇ。
あと、物売りの多さにも驚きましたねww まだ慣れてなかったので集(たか)られ放題でしたwww こんな警備員?警察官?のような人たちまでが「マネー」を求めてきましたから。アラブの春以降も何度かカイロとルクソールを訪れましたが、その際はこの時よりも静かになっていた気がします。特にルクソールでは物売りがしつこく声をかけてくるなんてことはありませんでした。しかし、最近は経済状況の悪化が影響して偽警察官などの犯罪が増えているみたいですね。。。
そうそう、このツアーには「らくだ乗り体験」が書かれているのですが、これ、本当に「乗るだけ」でしたwww ほかのツアー客たちと、「乗るだけ?」と笑いあったものです。てっきり、これで砂漠にツアーにでも行くのかと思っていましたよw
そうして節約された時間が何に使われるかといえば。。。そう、お土産屋ですww ツアーの定番ですね。
この日1件目のお土産屋はパピルス屋。ただ、私は嬉しかったんです。本物のパピルスを買って帰るつもりだったので、ここでは結構散財しました。驚いたのはパピルス屋のスタッフの日本語が上手なこと!とてもきれいな日本語で商品を勧めてきます。1点、絶対に誘いに乗らないでいただきたいのが「ヒエログリフでパピルスにお名前を入れましょうか」というもの。1文字1ドルだったか1ポンドだったか忘れましたが、これがとてつもなくひどいものでした。店のスタッフが銀色のマジックペンでヒエログリフを真似て適当に描くだけなんですよwww。いちおうアルファベット表に則ってはいるのですがね。1文字1秒程度です。出来上がりを見て私は目を疑いました。だって、落書きされたと思ったんだもんww
このとき買ったパピルスは、 各遺跡のチケットやエジプトの紙幣とともに、額に入れて大切に飾ってあります。書き込まれた落書きのようなヒエログリフはチケットで隠してあります。
エジプトの紙幣ってカッコいいですよね。これだけでいいお土産になる。
PM メンフィス、サッカラ、ダハシュール
これも定番のコースですね。ギザの3大ピラミッドもよかったのですが、私はこちらのほうがエジプトに来たことを強く実感できました。
まず向かったのが、ダハシュールの屈折ピラミッドと赤ピラミッド。いずれもスネフェル王によるものです。屈折ピラミッドは遠くから写真を撮るだけでしたが、赤ピラミッドには入場しました。赤ピラミッドは、43度の傾斜からなるそのスタイルが素晴らしかった!赤ピラミッドには、中にも入りました。やたらと傾斜がきつかった記憶がありますが、内部の記憶が全くない。。。。
ここからメンフィスの野外博物館に移動するのですが、その途中でいくつかくずれたピラミッドを見ました。残念ながら、メイドゥムには行くことがなく、「くずれピラミッド」を見ることはできませんでした。
その次が、メンフィスの野外博物館。ここで見たラムセス2世の巨像!これに痛く感動したものです。ピラミッドもいいけど、やはりファラオだよな!と。
ここからサッカラにあるジュゼル王の階段ピラミッドに向かうのですが、その途中に挟み込まれたのが、カーペット屋ですwwww その名もイクナートンカーペットスクール!私はカーペットなるものに1ミリも興味がないので、ツアー客が説明を受けているところ尻目に、外に出てタバコ吸いながら運転手とだべってましたwww 30分はいたでしょうかねぇ。ぶっちゃけ、ここには良い印象がありません。内部に入ると学生なのかアルバイトなのかわかりませんが、若者がカーペットを編んでいます。我々がその後ろを見学と称して通るわけですが、振り向きざま「マネー、マネー」と口々に言うわけですね。。。誰がこんなところで買い物なんてするかいww
初日のお土産や攻撃はこれで終了。でも翌日以降、断続的に続くのです。
で、ジュゼル王のピラミッド複合体ですが、こちらも面白かったです。ここでは1時間程度時間が確保されていたと思いますが、私はピラミッドそのものよりも、マスタバ墓に興味津々でした。
というのも、混雑している階段ピラミッドではなく、反対側にあるマスタバ墓のあたりをふらふらしていところ、期せずしてUNAS王の息子の墓を見つけたりして、まわりに人が全くいなかったこともありドキドキしながら内部に潜り込みました。ぜんぜん観光するようなところではないのですが、たった一人で、発掘されているとはいえ墓の中を散策するってのは、なんとも言えない気分ですw
軽く振り返るつもりが、一人で楽しくなってきて長くなってしまいました。。。
3日目以降は別記事に続きます。。。